身近な建築に潜む優れたデザインを弊社スタッフが探求し、日々の共感や気づきをもとにストーリーとしてお届けする「ReseArchi」の第4弾は、兵庫県の宝塚市立文化芸術センターをご紹介します。
ホームページ:https://takarazuka-arts-center.jp
設計:JV(東畑建築事務所/地域計画建築研究所/E-DESIGN設計共同体)
施工:鹿島建設株式会社
竣工:2020年6月

手塚治虫記念館のとなりにつくられた「こんもりとした丘」。
ゆるやかな坂道に沿うように建てられた、高低差を上手に活かした文化施設です。手塚治虫記念館と向かい合うかたちで谷状の広場が設けられ、周辺に賑わいを生み出しています。

道路からの動線は閉鎖中でしたが、それでも子どもたちが屋上庭園と広場を行き来しながら追いかけっこを繰り広げていました。その光景は、設計者冥利に尽きるものと言えるでしょう。

A1 階段は屋上庭園へ、坂道側の2階はバルコニーへとつながります。
A2 道路から階段を下りると、建物エントランスと広場グランドレベルに至ります。右手には手塚治虫記念館が位置しています。

B1 こどもレオの像。
B2 広場ではマルシェが開催されています。
B3 階段は休憩や飲食ができるベンチスペースとしても活用されています。

C1 屋上庭園はゆるやかな丘状で、回遊歩道と芝生広場からなります。
C2 道路から屋上庭園へと、さりげなくつながる階段。

D 坂道を進むと、道路と建物がフラットにつながります。視線の先には、広場の賑わいが広がります。

1F
エントランス横では作家による小物の販売が行われていました。奥に見えるガラス張りの部分はキューブホールで、ベビー服が販売されていました。
ホワイエにはテーブルが並べられており、可動間仕切りによって区画することも可能なようです。2階は有料ギャラリーとなっており、中村佑介展が開催されていました。
ホワイエの先には、数段下がったライブラリーがあります。吹抜け空間となっており、開放的な雰囲気が広がっています。

1F奥・その他
奥のちびっこコーナーも賑わいを見せていました。
道路標識はグローバルなデザインで、治虫アイコンが印象的です。
寄贈者の方々の名前も掲示されています。
ゆるやかな地形を活かし、広場・屋上庭園・内部空間を立体的につなぐことで、まちに自然な回遊と滞在を生み出している本施設。
子どもたちの遊ぶ姿や広場の賑わいは、建築が地域に根付いていることを感じさせます。
ReseArchiではこれからも、身近な建築に宿る魅力と設計の工夫を探求していきます。
