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ReseArchi #8 ベトナム都市部の住まいに見る、バルコニーとファサード

身近な建築に潜む優れたデザインを弊社スタッフが探求し、日々の共感や気づきをもとにストーリーとしてお届けする「ReseArchi」。

第8弾では、ベトナム都市部の住宅に見られるバルコニーとファサードに注目します。

新旧の住宅を見比べながら、住まいと街をつなぐ外部空間が、どのような表情を生み出しているのかを探りました。

所在地:ベトナム都市部

PAST|暮らしが表れるバルコニー

通りに面した住宅には、手すりや庇、格子、日除けなど、建物ごとに異なる工夫が見られます。

バルコニーには植木鉢や洗濯物が並び、住む人の暮らしに合わせて使われている様子がうかがえます。

室内から外へと暮らしがにじみ出すことで、一つひとつの住宅に個性が生まれ、それらが連なることで街並みに活気を与えています。

整然と計画されたデザインとは異なる、生活の積み重ねによってつくられたファサードも、都市の魅力の一つに感じられました。

PRESENT|ファサードを構成する外部空間

近年の住宅では、バルコニーや緑を建物全体の構成に取り込み、ファサードの一部として見せる事例が見られます。

レンガやルーバー、格子状のスクリーンなどが建物の外側に重ねられ、光や視線をやわらかく遮りながら、外観に奥行きと陰影を生み出しています。

植物も、バルコニーに置かれるだけではなく、壁面や各階の外部空間に組み込まれ、建築の表情をつくる要素として扱われています。

素材や構成は変化しても、外部との間に中間領域を設け、そこに緑や暮らしの気配を取り込む姿勢には、新旧の住宅に共通するものがあります。

暮らしとともにつくられるファサード

今回の写真を見比べることで、バルコニーは単なる建物の付属部分ではなく、住まいと街、内と外をつなぐ大切な場所であることに気づかされます。

かつての住宅に見られる、暮らしの積み重ねによって生まれた表情。現代の住宅に見られる、素材や緑を建築全体に取り込んだ表現。そのどちらからも、気候や街、そこで営まれる生活と向き合う工夫が感じられました。

建築の表情は、設計された時点で完成するものではなく、住む人の手によって育まれていくものなのかもしれません。

ReseArchiではこれからも、身近な建築に宿る魅力と設計の工夫を探求していきます。

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